2018.10.2 M
3ヶ月ぶりにマル氏との釣行である。
台風通過のうねり残りを狙っての計画だ。
到着は午後1時前であるが駐車スペースは全て満車、皆考えることは同じなのであろうか。(๑˃̵ᴗ˂̵)
入り口迄戻るとラッキーなことに戻って来た釣り人が場所を譲ってくださった。
磯へ到着するも、奥のワンドしか空いておらず、ここを2箇所釣座にした。
期待していたウネリは皆無であり、いつものMよりも更にベタ凪状態で、まるで釣り堀のような静かな海況である。
更に気温が高く汗だくになるほどだ。
今日はソルブレの磯用棒ウキGアローを持って来た。
ベタ凪なら使いやすいので、こいつを装着してみた。
すると見覚えあるブラックの装いのD氏がやって来た。
丁寧にご挨拶をいただき、嬉しいスタートとなる。
秋の装いでシマノのブラックに変えたとのことで、上級者の雰囲気を醸し出している。
さて、実釣だがマル氏は2号フロートラインにハリス1.2号フタヒロ、ウキG2とオーソドックスな仕掛けだ。
オイラは道糸1.5号、ハリスフタヒロにウキはアローG2を装着。
淀んだ潮のせいか、餌取りも大量に発生している。
厄介なスズメにトウゴロウイワシがメインと釣り辛い海況だ。
ファーストヒットはマル氏のコッパからだ。
オイラは、よりワンド内側の釣座で小さなヨレをポイントに攻める。
このヨレではコッパから22.23ほどのグレの数釣りではあるが型は皆無である。
沖はダンゴ釣り師のウキが多数浮いている上、ラインのフケが激しく、二人ともキワに出る小さなヨレしか狙えない。
それにしても今日は大半がダンゴ釣り師であり、右左へと投げ放題な状況である。(๑>◡<๑)
更にダンゴ釣りは、沖を仕掛け立ちで釣る方が多く?バリの連打のようだ。
こちらの釣座も大きなバリが浅い層でうろうろしている。
型も出なさそうなので開始30分程で竿を置き、しばしランチタイムを取る。
今日はオイラの好物、崎陽軒のシュウマイに生姜焼き弁当。
それに冷えたアサヒスーパードライがこの弁当を盛り上げる。
45分ほど磯ランチを取り、釣座を互いに入れ替わり再開するも釣果は変わらない。
他に竿出し出来る場所はないかと探しに行くと、先日知り合ったNICE guyのH氏(画像下)が仕舞いの支度で、そこを譲ってくださった。
ここは2箇所釣座が取れる場所なだけに、これでラッキーが2度重なる。
マル氏にも丁寧にご挨拶をいただきしばし歓談のときを楽しむ。
この時間、潮止まりではあるが払い出す潮で微かなヨレがキワで発生している。
ポイント作りにそこへ大量のコマセを入れる。
ここでも最初に竿を曲げたのは、マル氏だ。
25cmほどである。
更にコッパが釣れ続く。
そしてコッパの中、やっとキープサイズ29を獲る。
マル氏の釣果を横目に少し焦る気持ちになる。
オイラの前にもやっと小さなヨレが発生し始めた。
ここをポイントにするも最大足裏程度で型はでない。
場を休めるためと潮変わりまで、30分ほど休憩を取る。
ここから下り潮になり、左から右へ潮が変わる。
磯際にヨレが鮮明に発生し始めたので、マル氏は小さなヨレでも潮を掴み取る大きめの潮受けゴムに替え、ウキも0に変更、ウキ止め糸も外している。
ハリスにはガン玉7号を二つを装着し、針はいつもの左ヒネリスレ針5号に変更。
これは軽い仕掛けをヨレに掴ませ棚までガン玉を利用して一直線に入れ込む作戦だ。
オイラも仕掛けを新しく組み直しガン玉5号をハリス真ん中に打ち、入れ込み角度を保つ分針上30cmにガン玉8号も追加する。
ここからラストチャンスの地合いになると判断し、キープしておいたオキアミブロックの半分ほどを分け合い、これをバッカン隅に置き、少しのコマセに混ぜながらオキアミメインに打ち返す。
ヨレのポイントへは、オキアミメインのコマセ数杯→仕掛け→ウキ手前に餌取り用コマセ3杯のリズムで打ち返すと直ぐに答えが出た。
26.28.30と続く。
やっと30のキープを獲り、マル氏に写真を撮ってもらおうとグレを掴んだ時、手が滑りこいつは海に帰っていった。(๑˃̵ᴗ˂̵)
しかし、今日のMはポテンシャルが高い。
マル氏の竿も曲がり続く。
マル氏は型を獲るも1尾キープしているので、全てリリースである。「欲が無いね〜〜(๑˃̵ᴗ˂̵)」
するとマル氏、今日一とも取れるような型とやりとりが始まった。
ファイヤーブラッドが手元までが大きく曲がっている。
竿も強いので強気のタメで強引に浮かせている。
かなりのサイズだと思える。直ぐにドラグを締め直す姿が見える。
やり取りからバリのそれとは違う引きであり、良型のグレと思える。
ロッドを置き、タモを持って駆けつける。
ウキが見える頃に穂先が海中に引き込まれるくらいの突っ込みで痛恨の針ハズレだ。
女性の力では厳しかったのか腹ダメをしていたにもかかわらず、4.5番が伸されての針外れに見えた。
こちらはと言うと、大量の餌取りの中、たっぷりのオキアミが低層まで効いて来たようで、狙いのフタヒロあたりでオイラにも品の良いアタリだ。
アローが数センチ、ジワッと沈む、これは円錐ウキには見られないほど繊細なアタリである。
張り戻しを掛けて更に喰い込みを誘い、『シュッ』という勢いでアローが斜めに入る、ヒネリ針なので左へ軽く合わせ、更に乗ってからかるい合わせを重ねる。
やや弱目に設定しているドラグがジリジリ回り始めたので締め直して挑む。
タモも一発で決まり、取り込んだのは今日一の33だ。
時刻は4時半を回り、そろそろ納竿と思っていると更に30クラスを取り込むも、キープは3尾しているので全てリリースとした。
後半のために半分ほど残しておいたオキアミが功を奏したと思える。
釣座移動しての釣果は久しぶりの大漁であり、実質3時間ほどの釣りであったが、有意義な釣行であった。
いよいよMも秋磯本番、地合いとマズメが重なれば良型も期待出来るシーズンインである。
◎魚の脳締め
これはユーチューブで流れていた動画で覚えた締め方だが、ピックでコメカミ部に脳天締めを施した後に、エラを切り取り、エラが白くなるまでしばらく海水で揉むと簡単に血抜きが行える。
その後に、鱗だけ落として内臓はそのままに冷やして持ち帰るのだが、この締め方だと柔らかいまま死後硬直も殆どなく美味しい刺身となる。
出来れば鱗も落とさない方が鮮度を保てるのだが、キッチンが鱗だらけになるので鱗はいつも落として持ち帰っている。
この動画では、魚も動物同様、切り刻まれる恐怖と同時に身が硬くなり血液が固まると言っている。
それで脳天締めをしてからだと魚の神経だけが死んでエラを切る時も痛みを与えず、血抜きもスムースに行える。
この締め方を始めてから、刺身が格段に美味しくいただけるようになった。
魚にとっても痛みはなく、虐待的な締め方ではなくとても役立つ動画である。
◎針外しの際
針外しの際に、魚の口に針外し棒を勢いよく何度も奥まで突っ込んで針を外している方を見かけます。
これではリリースしても魚は直ぐに死んでしまうか内臓が傷ついた状態で浮いてしまい、トンビの餌になってしまいます。
釣り人であるなら、魚あっての遊びであり、リリースするなら出来るだけ傷を付けず優しく扱ってほしいものです。